Webサイト運用を成功に導くカギは「サイトコンセプト」と「目標達成指標」
Webサイトを立ち上げたものの、「なかなか成果が出ない」「何を改善すべきかわからない」と感じていませんか?
その原因は、サイトのコンセプトの曖昧さや、目標達成までの道筋が不明確なことかもしれません。
本記事では、Webサイト運用を成功に導くための「設計図」ともいえる サイトコンセプトの明確化 と KGI/KPIによる目標設定 について、3つのステップで解説します。

まず最初に、サイトのコンセプトを明確にする手順を紹介します。
1. STP分析で「誰に」「何を」届けるか明確にする
Webサイトの運用を成功させるには、ターゲットと提供価値の明確化 が不可欠です。STP分析を使うことで、次の3つの観点から戦略を立てることができます。
S:セグメンテーション(市場の分類)
例:年齢、職業、ライフスタイル、悩みなどで分類する。
T:ターゲティング(狙う対象の決定)
例:子育て中の30代共働き夫婦など、具体的な人物像を定める。
P:ポジショニング(競合との違いを打ち出す)
例:「時短レシピに特化した育児ママ向け情報サイト」など、明確な立ち位置を取る。
STP分析によって、あなたのWebサイトが 誰のどんな課題をどう解決するのか を明確にできます。
2. 「5W1H」で情報を整理する
STPで「誰に」「何を」届けるかが定まったら、次は「どのように届けるか」の具体化を行います。
ここで役立つのが 5W1H(Who / What / Why / When / Where / How)です。
項目 | 内容(例) |
---|---|
Who(誰に) | 共働きで子育て中の30代夫婦 |
What(何を) | 忙しい日常をサポートする時短生活情報 |
Why(なぜ) | 限られた時間で快適な生活を実現してもらうため |
When(いつ) | 通勤中や家事の合間などの隙間時間 |
Where(どこで) | 主にスマートフォンからアクセス |
How(どうやって) | シンプルなUIと短い記事でスムーズに情報提供 |
これにより、ユーザー体験の具体的な設計ができ、ブレのない運用方針が立てられます。
3. KGI/KPIで目標設定をする
サイトのコンセプトが明確になったら、最後に「どのように成果を測るかです。
ここでは、KGI(最終目標) と KPI(中間指標) を設定して、効果的な運用ができる仕組みを作ります。
KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)
例:月間お問い合わせ数30件/ECサイトの月商100万円
KPI(Key Performance Indicator:主要業績評価指標)
例:
・ブログ記事の更新頻度:週2回
・セッション数:月5,000PV
・コンバージョン率:3%以上
KGIは最終のゴール、KPIは最終ゴールを達成するためのチェックポイントです。この2つを明確にしておくことで、数値に基づいた改善や意思決定が可能になります。
4.まとめ
STEP1:
STP分析でターゲットと価値を明確にする
STEP2:
5W1Hで情報設計を整える
STEP3:
KGI/KPIで目標を可視化する
上記3ステップを押さえることで、感覚や経験だけに頼らず、論理的かつ持続的な運用ができるようになります。